梅雨時期に限らず、共働きの我が家は、ほぼ一年中部屋干しをしています。
生乾きの臭いは、本当に嫌なものですよね。
最近の除湿器は、洗濯物を乾かすだけでなく、嫌な生乾き臭を抑え、さらには、お部屋の空気もクリーンにしてくれる。
そんな衣類乾燥除湿器が大人気です。
中でも、パナソニックとシャープから、この春発売された新製品が注目されています。
それぞれの特徴と、気になるスペックや電気代などを比較してみました。
比較機種
今回比較するのは、この2機種。
◆パナソニック
F-YC120HUX
(2021年4月20日発売)
◆シャープ
CV-NH140
(2021年4月15日発売)
どちらも この春発売された新製品。
そして、どちらも ”ハイブリッド式”の衣類乾燥除湿器。
さらに、どちらも 家族4人分程度の衣類乾燥を想定したモデルなんです。
それぞれの特徴を見ていく前に、除湿器のタイプについて、確認しましょう。
ハイブリッド式とは
除湿器は、除湿する方法によって大きく3種類に分けられます。
・コンプレッサー方式
冷却器で空気を冷やすことで結露し、水滴に変化。これを排出することで、除湿される。梅雨時や夏場の使用に適している。
・デシカント方式
乾燥材に空気中の水分を吸着させて、除湿する。この時、ヒーターを使用するので、温度が上がりやすく、電気代が高い。冬場の使用に適している。
・ハイブリッド方式
コンプレッサー方式とデシカント方式、両方の特性を持ち合わせ、状況次第で使い分けができるので、一年を通して最適な運転ができる。
何台も使い分けると場所もとっちゃうし、1台で1年を通して使えるのは、本当に助かります♪
このあとは、それぞれの機種について、詳しく見ていきましょう。
パナソニック F-YC120HUX
パナソニックといえば、除湿器以外にも、空気清浄機や美顔器、ドライヤーなどにも搭載されている 「ナノイー」が特徴ですね。
・ナノイーとは
空気中の水に高電圧を加えることで生成されるナノサイズの微粒子イオン。様々な物質に作用しやすいOHラジカル(高反応成分)を含んでいます。一般的にOHラジカル(高反応成分)は、酸化力が強く長持ちしないといわれていますが、「ナノイー」は水に包まれているため寿命が長く、広範囲に及ぶことが確認されています。しかもお肌と同じ弱酸性で、人に優しいイオンです。
引用:Panasonic
「ナノイー」がパワーアップ!「ナノイーX」搭載
この機種に搭載されている 「ナノイーX」 は、従来の 「ナノイー」 に比べ、臭気強度を低減するパワーが10倍!(※)
※ナノイーで臭気強度1.0低減するためにかかる時間が120分とすると、ナノイーXは12分で効果を発揮
この 「ナノイーX」 が、 衣類やお部屋の除湿をしながら、カビや花粉、ニオイ、PM2.5、菌・ウイルス、アレル物質の働きを抑制し、肌や髪にうるおいを与えてくれます。
パナソニックだけ! ツインルーバー
左右独立したルーバーが、異なるスピードでスイングすることで、さまざまな方向に風を届けます。
この風が、洗濯物を揺らして拡げながら風を送りこむので、多くの洗濯物を詰めて干しても、速く乾かしてくれるんです。
また、エコナビモードで、洗濯物の量を自動で判断。お得に乾かしてくれます。
※その他のスペックは、比較表で確認できます。比較表にジャンプ
\ウイルスや菌などの活動を抑制する効果があることから、大人気商品です/
シャープ CV-NH140
プラズマクラスター25000
シャープと言えば 「プラズマクラスター」 が有名ですね。
・プラズマクラスターとは
プラズマ放電を利用し、空気中の水や酸素をイオン化。そのイオンを水が取り囲み、安定したイオンは、空気中に浮遊する菌などの表面でプラスイオン(H+)とマイナスイオン(O₂−)が結合し、OHラジカルに変化します。非常に酸化力の強いOHラジカルは、主にたんぱく質で構成されているカビ菌や菌などの表面から水素原子(H)を素早く奪い取ることで、その作用を抑制。
引用:SHARP公式
従来品は 「プラズマクラスター7000」
新製品に搭載された 「プラズマクラスター25000」 は、 臭気強度を2以下まで下げるスピードが、1.5倍(※)
※「プラズマクラスター7000」 が、3時間で消臭した生乾き臭を、「プラズマクラスター25000」は、2時間で、臭気強度2.0以下まで消臭
この「プラズマクラスター25000」が、洗濯物の生乾き臭だけでなく、付着した汗臭やたばこ臭、カビ菌などに効果を発揮してくれます。
シャープだけ! カビバリア運転
大風量で空気を循環させた後に、パワフル除湿。
そこにプラズマクラスターイオンで空気を浄化し、室内に付着したカビ菌の増殖を抑制します。
また、広角ワイドルーバーは、「上向き」や「スイング」だけでなく、「下向き送風」ができるので、玄関に置いてある湿った靴をスポット除湿することも可能です。
※その他のスペックは、比較表で確認できます。比較表にジャンプ
\消臭とピンクぬめり原因菌や、カビの発生を未然に防ぐから、大人気商品です/
比較表
パナソニック F-YC120HUX | シャープ CV-NH140 | |
外形(㎝) | 58.3×37×22.5 | 64.5×36.5×23.5 |
重量(㎏) | 約13.9 | 約15.0 |
最大除湿能力 (50/60hz) | 11.5/12.5L/日 | 12/14L/日 |
除湿面積目安 (木造~コンクリート造) (上段50/下段60hz) | 11~23畳(19~38㎡) 13~25畳(21~42㎡) | 14~28畳(23~46㎡) 16~33畳(27~54㎡) |
衣類乾燥時間(2㎏)※1 | 75分 | 64分 |
1回分の電気代の目安 (50/60hz) | 24円/25円 | 20円/24円 |
運転音 ※2 | 39~40dB | 39dB |
排水タンク容量 | 3.2L | 3.6L |
※1 日本電機工業会自主基準に基づき試験を実施…(衣類約2㎏・室温20℃・湿度70%・広さ6畳)速乾モード
※2 40dBは、生活の例では「静かな図書館」人の声で例えると「ささやき声」のレベル
まとめ
どちらの機種も除湿機能だけではなく、独自の技術である「ナノイーX」や「プラズマクラスター25000」で生成される「OHラジカル」によって、消臭や除菌作用に、強い効果を発揮してくれる機種であることがわかりました。
そのため、衣類乾燥除湿機でありながら、空気清浄機としての機能も期待できる優れものなんですね。
人気なのも、うなずけます。
お家で過ごす時間が増えた昨今、家族が集う空間は、臭いや衛生面に特に気を配りたいものです。
特に梅雨のじめじめした時期は、適度に除湿して、カラリと爽やかに過ごしましょう。
冬に使っていた除湿器が、気温の高くなる時期に適していない場合が多くあります。
この機会に、ぜひ、ご自宅の除湿器のタイプを確認してみてください!
電気代に大きな差がでてきますよ^^